腎臓内科(透析)

担当医

外来診療・透析スケジュール

休診や中断など、詳しくは診療・休診情報をご覧ください。
 
午前 ≪透析:◎≫ ≪透析:★≫ ≪透析:◎≫ ≪透析:★≫ ≪透析:◎≫ ≪透析:★≫
午後 ≪透析:▲≫ ≪透析:▲≫ 石丸 和宏外来診療 ≪透析:▲≫
備考 外来診療:受付時間は14時~16時までです。 ※月曜~金曜の透析は石丸医師が担当、土曜は水島医師、南医師、玉井医師、林医師が週替わりで担当します。

症状・対象疾患

慢性腎臓病(CKD)、慢性腎炎症候群(IgA腎症)、本態性・二次性(内分泌性)高血圧症、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、腎硬化症、痛風腎、NSAID腎症などの続発性腎症を対象としています。

顕微鏡的血尿、蛋白尿、下腿・全身浮腫、血清クレアチニン高値、尿の泡立ちなど検尿所見に関する事、また糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症、メタボリックシンドロームなど慢性腎臓病(CKD)を進行させる病態も幅広く診察しています。

得意とする分野

【CKD評価・治療介入】

CKDとは、①クレアチニン値から算出される推定糸球体濾過量(eGFRCre) 60mL/min/1.73m2未満、あるいは ②蛋白尿の出現を含む腎臓の障害を示唆する所見が3カ月以上に渡り持続する病態を指します。

このCKDに対して一般的な生活指導を含めた内服治療介入を行い、CKD進行を抑制するよう努めております。内服加療により尿蛋白排泄量を低下させる事が、CKDの予後改善に重要です。また、腎予後を評価するにあたり重要なのが、腎分節動脈血流の評価から算出されるResistance index(RI)です。RIはクレアチニンクリアランスの年間低下率と相関し、RIが高い事がCKD進行のリスクファクターと考えられており、予後因子として評価しておきたい項目です。(図1)

【内分泌高血圧を含む高血圧診療】

高血圧診療の中で重要な事は、本態性高血圧症例の中に潜む内分泌高血圧をいかに発見し的確な治療選択を行うかという事です。中でも原発性アルドステロン症が重要となりますが、機能確認検査であるアルドステロン・レニン比(ARR比)測定やカプトプリル負荷試験によるレニン分泌反応の確認、腹部CTによる副腎皮質過形成確認などを組み合わせ、外来で積極的にスクリーニングし治療選択に活かしています。

若年発症者だけでなく動脈硬化性にも進行しうる腎血管性高血圧については、腎動脈MRAならびに腎動脈エコー(大動脈/腎血流速度比RAR、中枢動脈Acceleration time (AccT)計測)により腎動脈起始部狭窄病変を検出し、必要に応じて血管治療介入へ繋げる様努めています。(図2)

腎生検による確定診断が必要な症例や副腎静脈サンプリングによる評価が必要な症例、ならびに透析治療に必要なアクセス作成の必要な症例は、他院へご紹介させて頂いています。

CKD評価・AccT評価の図

主な検査と説明

検査 意義
CT検査
MRI検査
腹部CTによる副腎皮質過形成・腎皮質萎縮・腎後性腎不全ほか器質的疾患の除外
腎動脈MRAによる腎動脈起始部狭窄病変の精査
腎動脈エコー Resistance index(RI)評価による腎予後推定
大動脈/腎血流速度比RAR、中枢動脈Acceleration time計測による腎動脈起始部狭窄病変の精査
採血
検尿
内分泌高血圧精査(アルドステロン・レニン比測定・カプトプリル負荷試験によるレニン分泌反応など)
尿蛋白定量評価、尿細管障害マーカー測定を含めた続発性腎症の評価

透析治療について

透析治療そのものは、完全に腎臓の力を補完するものではありません。病院側の透析レシピと患者様一人ひとりの自己管理、この「両輪」が噛み合って最大限の治療効果が発揮できます。

透析治療時間は1回3~4時間(週2~3回)かかります。そのため、数ある外来診療の中でも最も患者様とお互いに悩み・相談し合いながら、より良い透析治療につながるよう努めています。