Coolief(クーリーフ)疼痛管理ラジオ波システム
当院では、2024年4月より変形性膝関節症の患者様に対して、末梢神経ラジオ波焼灼療法「Coolief疼痛管理用高周波システム」を導入し、保険診療にて治療を開始いたしました。
患者様に安心していただくため、一泊二日入院にて治療を行います。
「Coolief(クーリーフ)疼痛管理ラジオ波システム」とは
末端神経(痛みを感じる神経)に高周波電流を流し、神経を部分的に焼灼(しょうしゃく:組織を焼いて変性する方法)することで痛みを落ち着かせる方法です。
対象となる疾患
- 変形膝関節症と診断された患者さまの中で、お薬やヒアルロン酸注射などの治療を行っても、痛みが軽減しない方(半年以上の慢性疼痛が目安)
- 持病やご高齢であるために人工関節置換術などの手術が受けられない方
- 手術を勧められているが、仕事や家庭事情にて長期間お休みすることが難しい方
治療の流れ
まずはレントゲンやMRI、採血などの各種検査で対象となるか判断します。
超音波エコー下で局所麻酔でのテストブロックを行います。
- 効果判定を行い、効果があった方は処置日を予約します。
※このテストはCoolief(クーリーフ)とは別日で行います。
※一泊二日入院となりますので、入院説明をいたします。
Coolief(クーリーフ)当日
- 超音波エコーを用いて原因となる神経を探します。
- Coolief(クーリーフ)の針を刺す部位に局所麻酔を行います。
- 麻酔の効果を確認後、Coolief(クーリーフ)の針を刺します。
- ※麻酔をしていますので、痛みはほとんど感じることはありません。
痛みがある場合は、状況に応じて対応します。 - Coolief(クーリーフ)の針から高周波を流し、ターゲットとなる神経を焼灼します。
1部位あたり2分30秒高周波を流します。
処置は準備を含め1時間程度で終了します。 - 治療後の疼痛管理のため、一泊二日の入院となります。
治療翌日
- 主治医による診察を行い退院となります。
退院後の診察
- 術後1週、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後、2年後に受診いただきます。
※痛みの軽減する期間は約2年間です。
リスク・副作用について
- 赤み、皮膚のかぶれ、皮下出血
- 発生率は低いですが、 やけどや痙攣、痛みの悪化、筋収縮、神経血管損傷、異常感覚その他合併症など