脊椎外来
脊椎外来は、首や背中、腰の痛みや痺れなど、脊椎に関する症状を専門的に診断治療をする外来です。脊椎は体を支える大切な部分であり、ここに問題が生じると日常生活に大きな影響を及ぼします。
- 南ヶ丘病院 整形外科 脊椎外来
- TEL:076-256-3366
- FAX:076-256-3346
- 金曜日(祝日を除く)午後2時から4時(予約制)
脊椎(せきつい)とは?
脊椎とは、身体を支える重要なもので、7つの頚椎、12の胸椎、5つの腰椎、仙骨(仙椎)、尾骨で構成されています。
脊椎の前方には椎体があり、その間にクッションの役目をする椎間板があります。その後方に頚椎から仙骨上部までは脊柱管があり、脊髄や馬尾神経がその中にあります。
脊椎には次のような役割があります
- 体を支える…姿勢を保持し、体のバランスを取ります。
- 動きを助ける…首を回したり、前後に曲げたりといった動作を可能にします。
- 神経を守る…脊髄(せきずい)という重要な神経を保護します。

腰痛と脊椎の関係
脊椎の異常は、腰痛の大きな原因となることが知られています。特に、以下のような要因が腰痛を引き起こすことがあります。
- 長時間の座位:デスクワークや運転などで長時間座り続けると、腰椎に過度な負担がかかり、痛みが発生しやすくなります。
- 姿勢の悪化:猫背や前かがみの姿勢が続くと、腰の筋肉や椎間板に過剰なストレスがかかり、腰痛の原因になります。
- 加齢や疾患による変化:加齢とともに椎間板が劣化し、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患を引き起こしやすくなります。
- 筋力低下:腹筋や背筋が衰えると、脊椎を支える力が弱まり、腰痛が慢性化することがあります。
腰痛は単なる一次的な不調でなく、脊椎の健康状態を反映する重要なサインです。慢性的な腰痛や、動作時に強く痛む場合は、早めに脊椎外来を受診することをおすすめします。
脊椎外来で扱う主な疾患
【頚椎症(けいついしょう)】
老化による椎間関節の痛みなどにより、首の骨(頸椎)の変形や神経の圧迫され、首の痛みや腕の痺れが起こります。症状が信仰すると両方の手足が痺れたり、動きが悪くなったりします。
圧迫される部位・状態により「頚椎症性神経根症」「頚椎症性脊髄症」「頸椎椎間板ヘルニア」と診断がわかれます。
【椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)】
椎間板が加齢または繰り返される外力により、変性、断裂して起こります。椎間板というクッションの役割をする部分が突出し、神経を圧迫することで痛みや痺れが生じます。
腰椎椎間板ヘルニアでは、腰や臀部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、時に下肢に力が入りにくくなることがあります。重いものを持ったりすると痛みが強くなることがあります。
【脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)】
神経の通り道(脊柱管)が狭くなると、その中を走る神経が圧迫され下肢の痛みやしびれ感、麻痺(脱力)が発生します。症状は主に立つ・歩くことにより悪化し、さらに長距離を続けて歩くことができなくなります。歩く・休むを繰り返す状態を間欠跛行(かんけつはこう)と呼び、脊柱管狭窄症に特有な症状です。
【変形性脊椎症(へんけいせいせきついしょう)】
加齢など長年の使用による摩耗で、椎骨を覆って保護している軟骨が変性する病気です。腰痛、下肢痛などの症状からはじまり、体を無理に動かすことで徐々に悪化します。
【後縦靱帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)】
脊椎内の後縦靭帯が骨化し、脊髄の入っている脊柱管が狭くなり、脊髄や脊髄から分枝する神経根が押されて、感覚障害や運動障害等の神経症状を引き起こす病気です。骨化してしまう脊椎の部位によって、それぞれ頚椎後縦靱帯骨化症、胸椎後縦靱帯骨化症、腰椎後縦靱帯骨化症と呼ばれます。
【黄色靱帯骨化症(おうしょくじんたいこっかしょう)】
脊髄(神経)の後ろにある黄色靱帯が骨化してだんだん大きくなり、神経を圧迫して主に足の麻痺を起こす病気です。足のしびれや、歩きにくさ、膀胱の働きが悪くなります。
【成人脊柱変形(せいじんせきちゅうへんけい)】
脊柱変形とは脊柱の湾曲の異常を指し、成人脊柱変形には湾曲の向きや程度により「脊柱側弯症」と「後側弯症」と診断が分かれます。加齢や骨の変性によって脊柱の形が歪み、悪化すると歩行時の腰曲がりや腰背部の痛みのため長時間の立位や歩行が困難になります。
【脊椎すべり症(せきついすべりしょう)】
脊椎の一部が前後にずれてしまうことで、腰痛や神経圧迫によるしびれが発生します。
【脊髄腫瘍(せきずいしゅよう)】
脊髄や神経周囲に発生する腫瘍で、痛みやしびれ、筋力の低下、運動障害を引き起こすことがあります。
脊椎外来の診察の流れ
受付・問診
問診票を記入し、医師が症状や生活習慣について詳しくお聞きします。
診察・検査
実際に首や腰を動かしたり、痛みの出る箇所を確認します。症状に応じて、以下のような検査を行います。
- レントゲン(X線):骨の状態を確認します
- MRI:神経や椎間板の詳細な状態を確認します
- CT:骨の変形や骨折の有無などを調べます
診断・治療方針の決定
脊椎専門医があらゆる脊椎疾患に対応し、手術を行います。
担当医

川口 真史医師(非常勤)
現 金沢医科大学 整形外科 准教授
お問い合わせ
- 南ヶ丘病院 整形外科
- TEL:076-256-3366
- FAX:076-256-3346
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