放射線技術科

理念

質の高い医療の提供と患者中心の医療の推進

方針

  1. 患者様への質の高い医療奉仕
  2. 患者様の安全と個人情報の確保
  3. 専門技術の向上と検査機器の充実
  4. 明るい雰囲気で患者様に満足していただく接遇
  5. チーム医療への積極的な参画と地域医療への貢献

概要

R6.4現在
職員数 放射線技師 5名
業務 単純エックス線撮影、消化管造影、CT、マンモグラフィ、骨塩定量、超音波、MRIなどの画像診断を行っています。

検査機器

単純エックス線撮影(X-ray)

《単純エックス線撮影》

X線を使用する検査としては最も一般的な検査です。

X線を人体に照射し、各組織を通過してきたX線の量の違いを画像として表示します。空気などのX線が通過しやすい部分は黒く、骨などのX線が通過しにくい部分は白く写し出されます。

肺や腹部の状態、骨折の有無、骨・関節の状態を見たい時などに行われることが多い検査です。

《消化管造影》

X線が物質を通過する作用を使用した「透視画像」を用いて、リアルタイムに体内情報が得られます。

造影剤を使用し、診断を目的としたバリウム検査や各種の内視鏡検査などを併用してさまざまな検査・治療に利用されています。

当院ではコニカミノルタ社のAero DR fineを使用しています。

CT(Computed Tomography)

CTとは、(Computed Tomography:コンピューター断層撮影)の略です。
X線を発する管球とX線検出器がドーナツ状の架台内を回転しながらデータ収集し、人体の輪切り画像をコンピューターによって再構成する装置です。
当院ではSIEMENS社のSOMATOM go.Topを使用し、胸部CT撮影の被ばく線量を一般的な胸部レントゲン検査と同等レベルの低線量で行えます。

マンモグラフィ(mammography)

乳房を板で挟み薄く伸ばした状態でX線撮影を行う検査です。乳がんや乳腺症など、乳腺(乳汁を分泌する器官)におこるさまざまな病変の発見や診断に役立つ検査です。

3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)も対応しており、1回の撮影で連続的にX線を照射し、奥行き方向(3次元的)に細かくスライスした断層画像が複数枚得られ、乳腺に埋もれた病変の発見に役立つと言われています。

当院ではSIEMENS社のMAMMOMAT Revelationを使用しています。

超音波検査(echography)

体の表面に超音波を送受信する器具(プローブ)をあてて、臓器などの反射面から返ってくる音を画像化して見るものです。健診や産婦人科でも広く実施される、人体にとって無害な検査です。通称エコー検査とも言います。

当院では腹部・甲状腺・乳腺・動脈・下肢動静脈・整形疾患・心臓(検査技師が担当)など全身の検査に用いられています。

骨塩定量検査 (DXA:Dual-energy X-ray Absorptiometry)

骨粗しょう症の検査で、当院では腰椎・大腿骨で検査します。

当院では日立製作所のALPHYS LFを使用しております。

MRI (Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)

磁力と電磁波の力によって、人体のあらゆる部分の断面像を撮ることができる画像診断装置です。頭から足先まで全身で検査でき、非常に精度の高い検査を行うことが可能です。病気の形態を描出するだけでなく、その詳細な広がりや性状の判断にも使用されます。

ただし、心臓ペースメーカーや脳動脈クリップ等が入っている方は検査ができません。また、金属を含むもの(補聴器、時計、入れ歯、増毛パウダーなど)は故障したり検査に影響したりするので、取り外すことが必要です。

PACS (Picture Archiving and Communication Systems)

放射線科で撮影された様々なデータはコンピュータで一元管理・保存していますので、定期的な追跡診断や他院紹介に際してCD-Rでのお渡しが可能です。

各診察室では患者様の画像データを電子カルテで瞬時に確認でき、速やかに検査結果の説明をしています。

機器共同利用

当院では一般的な検査依頼の他に“機器共同利用”というシステムを採用しています。
当院が保有している医療機器を地域の先生方にご利用して頂き、少しでも患者様の診療にお役に立てればと考えています。

詳しくは機器共同利用についてをご覧ください。(医療機関さま向け)